2007年3月10日土曜日

クイックリペア

ここのところ更新間隔が開いておりましたが、色々ございまして(笑)。取り急ぎ元気ですよとお伝えしておきます。

ところで先日、とある建築事務所からパソコンのインターネット回線の手配とセッティングを依頼されて、訪ねてみたら、そこの女性事務員の方が高校の同窓生だった事が発覚!正月以来なんか高校に縁があるんだよな。しかも彼女は全く同じ組になった事もなく、会話も恐らく3年間なかったと思う。不思議な物ですが、ちっとも変わってなかったのですぐに分かりましたけどね(笑)。で、なんでも2人の息子さんがギターとベースを弾いているそうで、またまた余計なお節介で「いつでも調整してあげるよ~♪」なんて言ってたら本当に頼まれちゃった。携帯に届いたメッセージには、「ギターのポチポチがうまくなくて音が出ない。」とありました。ポチポチってなんだ?大笑いしてしまいましたが、取り急ぎ楽器を受け取り修理する事に。
MG77-VNT ¥95,000神田商会の企画物ですな。
レギュラーモデルがバスウッドボディなのに対し、これはアッシュボディです。好きなモデルなんですよ。私はアッシュボディにブラックピックガードが好みなんですね。木目が見えないものは一切受け付けません(笑)。弾いた感じもしっかりしてます。あ~あこんなステッカー貼っちゃって・・・。中学生だからね、気持ちもわからんではないが、剥がした時に日焼け跡が残るんですよ。覚悟は出来てるのかな?

まずは、ボリュームとトーンのノブがグラグラですので、パネルをはぐって
中を確認。トーンのポットに行ってる白い配線が千切れていました(泣)。ナットをしっかりと締めて半田を付け直し。これで雑音は出なくなり、ハイカットも効く様になります。







ねじ込む段階になって、幾らねじ込んでも止まらない箇所がいくつかあ
りました。ネジ穴がバカになってる。こりゃ一旦埋め木してあげなきゃ。
木工ボンドをつけた爪楊枝を穴と同じ長さで切断して固定し、再度ねじ込むとしっかり止まってくれました。






最大の難関、SWのぐらつき。これが彼の言う「ポチポチ」。ピックアップのSWです。ばらして見たら、表から相当強い力が加わったらしく、締めてある部品がバラバラになる寸前でした。これは意外に単純な構造でしたので一旦分解してから組み直しました。作動をチェックしたら、バッチリ!ちょっと感触は固くなりましたが・・・。良く見ると、キャビティー内には導電塗料が塗ってあります。なんといっちょ前。後から塗ったのかな?アース処理は出来ていませんので、パッシブらしいノイズはしっかり発生してます(笑)。

ついでに弦も交換しましょ。弦はショートスケールなので010をチョイス。
切断はポスト+2個分の辺りがベスト。ペンチで90度に折り曲げてから
切断します。弦は上から下にキッチリ巻きます。2~3回巻きつければ充分です。ここがいい加減だとチューニングが安定しなかったり音が綺麗に伸びなかったりして手が付けられません。しかし、中学生のくせに良い楽器持ってるよな。有難味がわかってないのか小傷が多い。修理代金はいただきませんが、その代わり今後このギターを粗に扱ったりするとゲンコツだよ(笑)。数日預かれば、こっちだって情が移るってもんよ。大事にしろよ(笑)。ムスタングらしい良い音してました。楽器と女性は大切に扱わなければいけません・・・・教訓!