2006年10月29日日曜日

「昨今のStingRay事情」

今月のベースマガジンでStingRayが特集され、なんだか巷では不穏な動きがあるようで(笑)。shimei_tさんのブログでは、ヤフオクに出品中の物件から注目株がピックアップされてます。http://jazzbass.jugem.jp/先を越されちゃったので(笑)、私はWeb上で掲載されてるStingRayの市場状況などを漁ってみるとしますか。

1979年 販売価格¥288,000 オールドギターガレージ
なんと表紙を飾ったStingRayです。きっとあっと言う間に売れちゃうんでしょう。良く見るとリフレットされてます。素晴らしいアッシュです。これで新品だったらハードレリックだ(笑)。サンプルのCDでも良い音してました。


70's 販売価格248,000 NicoNicoGuitars
ボディトップにリペア痕がある為、格安とか。明確な年代が不明なようですが、これもリフレットされてます。しかも細フレットで。77~78年位の物でしょうか?丁寧に扱われてきたんでしょう。画像を見る限りでは断トツのコンディションです。まあ、弾いて見なければ分かりませんが。ミュートダンパーのスポンジも綺麗に残ってます。


80's 販売価格¥252,000 中古楽器屋
これもベーマガに80年代製として掲載されてました。特長はトップロードブリッジ。相場よりも異常に高い価格設定になってます。でもね、よ~く見るとなんか変なんです。4弦の角度がひとつだけ向きが違ってる。サドルはセンターに弦が乗っかってるタイプなので、多分オリジナル。全く持って謎です。何かしらの改造を施してる事だけは明らかです。恐らく表通しの弱点である「サドルの接地圧不足」による開放弦のウネリを解消する為の処置を受けたんでしょう。サドルに対して弦が斜めに乗るんですよね。なので、横向きの力がかかり、4弦からチューニングしていかないとサドル浮きが発生します。アーニー吸収後、最初に変更された箇所のひとつにブリッジ取り付け位置の変更がありますが、弦を真っ直ぐ通す為にブリッジそのものを右側に移動させると言う荒業に出る事になります。
1979年 販売価格¥294,000 BIGBOSS
地べたに置くな!地べたに!リフレットしてますね・・・。多分ボディはリフィニッシュ済みってところでしょう。トップラッカーのフィニッシュですから、こんなに艶を保てる訳ありません。しかし、ESPって自社ブランドの異常な高額設定のみならず、必ず他より高いんですよね。余程の販売力なんでしょう。

それにしてもプレアーニーは価格高騰の気配です。デジマートで検索してもこの他には2~3点しか出てませんから、Fenderに比べると明らかに少ないですね。平均価格は20万円台後半と言ったところでしょうか。生半可な腕じゃこのベースは鳴らせませんぞ!結構高額な価格設定の割りには売れてるようですが、手放されるStingRayも結構多そうです。心して掛かるように(笑)!しかし不思議なのは80年代のプレアーニー製が殆ど出回ってない事。販売台数も決して少なくないと思うんですが、たった1本とはね・・・。オクでも見かけないし、誰も手放さないのかな?と言う事はコンディションの良い物が意外と多かったりして。もし、そうならこの話は内緒ですよ(笑)。やっぱり自分のStingRayが1番ですね。

P.Sこれなんか気になるんですよね。

1979年製 Musicman Sabre 販売価格¥208,000

2006年10月24日火曜日

「久々のデート」

最近仲良くしていただいているぐるまんさん。彼の経営するレストラン「L'ESCALE(レスカール)」へ、妻と食事に行ってきました。ぐるまんさんと奥様にもご同席頂いて楽しいお話と食事を頂いて来ました。

何年振りでしょう?仕事柄、外で食事する機会自体はそこそこあるのですが、「今日の店は美味しかったね!」と言う事には中々ならない。私自身、然程グルメを決め込むつもりはないけれど、やはり気分良く食事を頂くには雰囲気やホスピタリティーなんかも重要な要素になる事くらい分かってるつもりです。レスカールは、スタッフの方も良い感じで、出てくる食事が楽しみになるような予感さえして来る。価格も私の様な者の財布にも優しい(笑)。それにとっても美味しかった!私の顔も立つというもの(笑)。メニューの方はHPをご覧頂くとして、是非今度は仲間を連れて来ようと思います。お勧めですよ!でもね、今日の一番のご馳走はぐるまんご夫妻との会話かな。仲良くして頂いてホント感謝してます。

2006年10月17日火曜日

「BB-04」

実は最近のメインであるMoonなんですが、過去に何度か「ガサガサッ!」と断線時のようなノイズを発する事があったんです。
その時は、ジャックだとばかり思ってましたが異常は無し。もしかしてバッテリーボックスの端子かと思い、接点復活剤なんかを吹いたら収まっていました。このバッテリーボックスなんですが、最近のバックパネルを持たないアクティブベースには世界標準?と言う位採用されてる。GOTOHのBB-04と言う日本製の部品です。





最初は弾いてる時にノイズが発生しましたが、ボックスを押さえたり叩いたりすると確実に発生するようです。取り外してみましたが、見た目は何ともなさそう。でも、取り付けてアンプに繋ぐとダメなんです。何度かそんなことを繰り返してると「!」原因は、端子に半田付けされてた配線が切れてました。そうか!切れ掛かってたんだ。マイナス側の配線でした。






久しぶりに半田ごてをコンセントに挿し加熱します。しっかりと線を捩って半田を乗せます。こうする事によって綺麗に溶接できます。で、半田付けは、あっけなく作業完了!で、再びテストすると相変わらず「バチッ!ガリガリッ!」と激しいノイズが(泣)。どうやら半田付けした時に熱で端子が動いてしまい、バッテリーとの接触が悪くなっていました。再度加熱して端子を元に戻して今度こそ完了。問題なくOKでした。ついでにボックスのネジ穴に亀裂が生じていたので補修。今回の断線の原因は、バッテリーボックスの配線がキャビティー側に偏っていた為にバッテリーボックス側の余裕がなく、開く度に配線に力が掛かって耐え切れなくなった事のようです。取り付けには注意が必要で、ボックスを開いた時に配線が引っ張られますから、予め開いた状態で取り付ける必要があります。


このバッテリーボックス好きになれないんですよね。MoonはアクティブOnlyでパッシブにはならないので、トラブったら一巻の終わり。ここは結構ウィークポイントかも・・・。大体構造が知恵の輪みたいなんですよ。最初は、どうやって交換するのか理解できませんでしたから(笑)。頻繁に開ける所じゃないけど、配線に大きな負担がかかります。ばっちり補修したから当分は大丈夫でしょう。やっぱりバッテリ-は旧式スナップの方が安心です。

2006年10月16日月曜日


久々のStingRay特集と言う事で、オーダーしちゃいました。もうじき届くかな?記憶が正しければ、これで3回目の特集になるはず。でもね、この雑誌は結構あからさまに媚を売ってる記事が多くて面白くないんですわ。数年前の特集記事では「オールドはネックが良くない。アーニーの方が良い。」なんて平気で書いてましたから(怒)。神田商会の回し者だな。いつもはPlayerを買ってますが、手元に残しておきたい記事が掲載されてるとき以外は買いませんね。

今回の見出しは・・・■THE BASS INSTRUMENTS 1 (付録CD対応)StingRay 30th Anniversary歴代モデルから探るスティングレイの軌跡 1976年、プレシジョン・ベース、ジャズ・ベースに続く第三のベースとして、巨匠レオ・フェンダーの新ブランドから発表された楽器、スティングレイ。この新しいベースが生み出した強靱でクリアなトーンは、当時のベーシストたちを虜にし、瞬く間にシーンの最前線へと躍り出た。そして、その輝きは現在まで鈍ることなく、常に世のベーシストたちにとって憧れの1本として存在している。そんなエレキ・ベース界きっての名器が、今年で発表から30周年を迎えている。本企画では、このベースの輝かしい軌跡を振り返り、その魅力の深層に改めて迫る。スティングレイが歩んだ栄光の歴史を今、ひも解いてみよう。どんな内容か楽しみだ。
しかし、StingRayもフェンダーに負けず劣らずマイナーチェンジが多い。
プレアーニーでは、
・裏通しがトップロードへ
・3点止めが4点止めに。
・Logoは変更なしだが、貼り付け位置が少し移動している。
アーニー以降は
第1期:
・Logo変更
・コンターボディ採用
・ストリングガイド位置変更
・21フレットにポジションマーク追加
第2期:
・3トーンへプリアンプ変更
・ジャック位置がボディサイドへ移動
・ロッド調整位置がネックエンドへ移動・6点止めへ変更
・サドル変更によりブリッジ位置変更・ネックがサテン仕上げに
・メイプルネックは貼りメイプルへ変更でスカンクライン廃止など。
恐らくこの時期にピックアップがシリーズからパラレルへ変更されたようです。
この他、GotohのバッテリーBOX、EQ設定値の変更、ネックポケット、サドルの溝形状も頻繁に変更されてる。全く変更がないのはテンションピンとペグ位じゃないかな?徐々にオリジナル色が失われて行く様は大変興味深い点です。しかし、現行製品を否定している訳ではなく、こうした変更が行われなければオールドの存在意味も薄まるでしょうし、現在まで生き残る事も出来なかったのではないか?とも思うんです。

2006年10月9日月曜日

「それでもプロか?(怒)」

久しぶりに車ネタです。満10年210,000kmを経過して絶好調の愛車BMW。しかし、そこはよる年波で交換部品が出てくるのも仕方ない話。ずっと気になってたヘッドライトの「揺れ」。先日ボンネットを開けてみたら、ソケットの部分がグラグラしてる。きっと中が外れてるんだろうと思い、ディーラーへ診断を依頼した。しかし、ずっと付き合いのあるサービスフロントマンは席を外していて、見慣れない若い担当者?が現れた。「ちょっと見てみましょう」と言い、暫く営業マンと話をして時間をつぶした。
程なくして以下の会話。
サービスマン:「光軸調整用モーターのシャフトが折れています。これはアッセンブリー交換です。
私:「えっ?そこの部品だけ交換は出来ないの?」
サービスマン:「はい。分解は出来ません。これでは車検も通せません。」
私:「で、幾らするわけ?」
サービスマン:「¥78,000で、左右で約¥160,000です。」
言葉を失いました(笑)。んな訳ないでしょ!欧州車は大概電装部品はボッシュでしょ?国産車よりも凡庸性は高いんだって。よくそんな高額な見積もりが出せたもんだ。全く呆れてものも言えない。早速家に帰ってヤフオクで検索してみると、な~んだあるじゃん!
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【BMW純正E36用BOSCH社製光軸モーター後期型】本品は中古品をクリーニングしたものです。BMWE36セダン・クーペ・tiコンパクトの前・後期を問わず取付可能です。また社外品のHella・DEPO社製にも適合可能です。起動確認済です。

すかさず担当営業マンに連絡。先程のサービスマンは退社したとの事で、明日の連絡を待つ事に。で、今日になって電話が来たら、「本日お休みを頂いてまして、明日になりますが。」だと。昨日は出社するって言ってただろ?そろそろイライラしてきたところに、いつものベテランサービスマンが電話を変わった。事情を話したら、「光軸調整用モーターは、純正部品としてございますし工賃も設定されております。」ほ~らやっぱりね。結局、昨日は何にも確認せずにアッセンブリー交換と言う診断をしてことが判明した。おいおい・・・そんな事で、良く看板を出して恥ずかしげもなく商売をやってるもんだ。なんと出品されてたモーターは¥1,000!念のため2つ落札して¥2,000。新品だと1個¥16,000!!!暴利を貪ってるとはこの事ですな(怒)悉く曖昧な対応。食い違う説明。公務員と話してるようだ(苦笑)。こっちはアポまでとって片道1時間も掛けて行ってるのに。この落とし前どう付けてくれる?無料で代車と引き取り、もしモーター以外の交換部品が必要になった場合でも、値引き対応で損失を出さない事を確約させた。普通の対応をして欲しいだけなのに。なんか不愉快な気分になっちゃいました。物が一流でも、扱う人間が二流だったらいずれ立ち行かなくなるよ。テクノロジーが進化しても、人間が進化してないんじゃ何の意味もない。ただ売らんが為の軽薄な営業。ブランドバリューなどと言う物は、携わる人間が付加する要素が大きいってもんです。こんなに小さい部品一つで失った信用は大きいぞ!私も自ら生業を持つ身です。反面教師として肝に銘じておこう

2006年10月4日水曜日

「キツツキ」

B.C Rich Mokingbird「キツツキ」と言う名のベース。カッコは良いカッコは(笑)。
これは近年物のAshボディモデル。ネックにはセルバインディングも付いてる。やっぱりメイプルかコアじゃないとね(笑)セクシーじゃないんで。フェンダーだとAshはセクシーに見えるんだけどなぁ・・・。

これがオリジナルモデル。若干歪に見えるかもしれませんが、個人的にはこっちの方が好き。カッタウェイも随分と深く取ってある。ところで、このキツツキはヘッド落ちが激しい。デザイン上の問題で、カッタウェイ(ホーン)の長い方、つまり太い方の弦の側が12フレット近くまで伸びていない物は、宿命的にヘッド落ちするんです。ヘッド落ちとは、重量バランスが悪い為に左手を離すとズルズルと文字通り「落ちてくる」現象の事を言います。フェンダーはヘッドがデザイン上デカイので(ペグが1列に並んでる)やはり落ちる物が多いんですが、Musicmanでは解消されています。これ、演奏しててとても疲れるんですよ。デザインで言えばアレンビックなんかもヘッド落ちしそう。で、サウンドの方はEagleと変わりません。でも、これが似合う人は見た事ないな。コアの方がイメージ的にはピッタリだけど、メイプルならバーズアイかキルテッドじゃないと許せないと感じるには私だけでしょうか・・・?

最後に、最初期型と思われるキツツキ。Eagleと同じハムバッキングで、インレイも同じ物ですね。
mm99さんからのリクエストで、今まで避けてきた(意図的じゃないけど)弦高について。タイトルまでリクエスト通りでしょ?あくまで私個人の好みが反映された内容になってますので、お手柔らかにとお断りしておきます(笑)。
弦高と言う物は、演奏者個々の好みがハッキリと現れる部分です。なので、これが正解と言うものはないと思いますし、セットアップに出して帰ってきたら「?」ってな事にもなりかねない。弾き易さだけではなく、サウンドにも影響が大きいんです。だからかな・・・。

以前、Moonにセットアップとオーバーホールを依頼して帰ってきた時には、全く違和感がなかったので、結構標準なんだと勝手に考えております。

まず、ブリッジサドルを調整する前に、ネックの反り具合を確認します。LiveHouseに出演した時など、競演するバンドのベースを拝見したりしますが、思いっきり反ってるネックをたまに見かけます。個人的に(とお断りしておきますが)これは戴けない。かと言って、完全なストレートもダメですが(笑)。私の場合は、1フレットと最終フレットを押さえて、7~9フレットの頂点と弦の隙間で確認します。

僅かに、ほんの僅かに隙間があればOKです。勿論非常に微妙な物ですので、微調整は必ずします。弦は弾くと弓なりに振動する訳ですから、完全なストレートだと思い切りビリつきます。過去に、モソッとした抜けないサウンドのベースが、ネック調整する事によって、途端に弦でも張り替えたかのように抜けるサウンドに変化した事が何度もあります。サウンドに断然張りが出ます。元気の良い音とでも言いましょうか・・・。

これで、左手の運指は随分楽になる筈。フレットと弦が近づいた訳ですからね。弦高を下げると、テンション不足を不安に思う方もいますが、勿論、右手のコントロールは、多少繊細さが要求されます。でも、弦のゲージを変えない限りテンションは変わってないんです。ナットやサドル部分で角度が変わっても、押し付ける強さが変わるだけ。しかし、倍音は変化します。弦高は高めの方が基音が強調される傾向にあります。従って、弦高は低めの方が倍音は多くなります。これを右手のタッチでコントロールするのが難しく感じるんだと思われます。慣れの問題もあると思いますが、こんな理由から私は低めの方が好きなんです。コントロールの幅は大きい方が良いのかなと。

で、いよいよブリッジサドルを調整するんですが、結構左手の感覚頼りです(笑)。StingRayも大体同じ位なはず。サドルの高さでは判断しません。個々にネックの仕込み角度が異なり、参考にならないからです。

で、初めて弦高を計ってみました。情けない物差しですが(汗;

フレットトップから弦までの隙間は、4弦12フレット上で3mmでした。

でも、数値は余り参考にならないかも。タッチだって弾く人によってまちまちですし、私の場合(くどい?)、強めに弾いてビリ付く位はOKです。逆に、そう言ったニュアンスが欲しい時もありますからね。後は、弾く位置や角度、指の部分で変化させます。

と、まあツラツラと書いてしまいましたが、極端なローアクションではないと本人は思っています。一旦サドルはセッティングが決まったら殆ど調整しませんね。弾いていて違和感を感じた時は、ネックを調整します。左手は敏感に変化を感じますもの。「最近、サウンドに元気がないな」と感じてる人は、是非ネックを調整しましょう。下手にEQを弄るより、遥かに効果的です。

2006年10月3日火曜日

私はベース弾き。「月が明けたから」とか何とか、色んな理由で自分を納得させて弦を交換する。ギタリストとはあまりこう言う会話をしたことがないけど、ベーシスト同士だと恐らく大半の方が「うんうん」と頷いてくれそう(笑)。
ひとつには、昔はベース弦と言う物が大変高価だったので、半ば儀式と化してるんじゃないかと勝手に推測してるんです。

今まで張っていた弦を外し、指板を磨く。今回はレモンオイルは無し。4弦は1弦のポストの辺りで折り曲げてからカット。3弦はヘッドと同じ長さで同じく折り曲げてからカットする。ボールエンドが張り終わった時に「縦」になるように慎重に巻き上げる。大まかにチューニングしたら、何度も弦を引っ張って安定するまで繰り返す。チューニングが落ち着いたら、ネックの状態を確認してからアンプに繋いでサウンドチェックだ。実際にチューニングが落ち着いても、若干のうねりが発生してる。暫く適当にフレーズを弾きながら再度チューニングすると、そろそろ落ち着いてくる。やはり、張りたて、正確には少し時間が経って安定したばかりの新しい弦は、すべてをスポイルする事無く、そのベースが持ち合わせているあらゆるトーンを出してくれるんですね。クリアな音色、フレットに当たる際の心地よいバズ、突き抜けるようなサスティーン。倍音も良く出てる。

この時の心境はこんな感じですよ。保管場所も床の間だし(笑)。よく侍が、浪人している身でも、静まり返った部屋で一人佇み、一心に刀と会話している。なんか似た物を感じるんです。恐らく、その侍は今すぐ戦があるわけでもなければ、果し合いがあるわけでもない。しかし、道具は持ち主の人となりを表すんです。いつでも準備を怠らない。研ぎ澄まされて出番を待つ。私のバンドは、ただ今活動を休止していますが、私が休止してる訳ではないので常に本番を迎える準備が出来ています。まあ、関心がない人から見たら「弦だって高いのにお金がもったいない」とか言われそうだが、そう言うもんじゃない。刀と同じなんです。重要なのは「日頃」なんです。急に体裁を取り繕っても、いざと言う時には「日頃」以上を発揮する事なんて出来ません。

2006年10月1日日曜日

「娼婦と言う名の」  

やっぱり出てきた(笑)「Bich(娼婦)」と言う名のB.C Rich。確かスージー・クアトロ(懐かしいでしょ?)が使ってたっけ。
オークションでの希望落札価格は¥350,000!!!何とこの個体は8弦だった物を、前オーナーが、ボディエンドの復弦のチューナー部分をカットしちゃったと言う。元々変わった構造になってて、ヘッドから弦を通してボディエンドのチューナーを使うようになってる。ギターだと1~4弦までが複弦になってて、昔、桑名正博が「セクシャルバイオレットNo.1」でソロを弾いてました。かっこよかったなぁ・・・。ベースにするにはデザインに無理がありますね。

ボディエンドのカットされた部分が確認できます。ヘッドには複弦用の穴があります。サーキットはダブル・ブースターで、オーバードライブが掛かります(笑)必要あんのかな?ポジションマークは扇型で、ピックアップはブラックです。82年式との事ですが、この頃からディマジオじゃなくなっていきます。しかし、コアの木目が美しい!これが似合う人は中々いないだろうな。やっぱり女房にはなれそうもない誘惑のB.C Richでした(笑)さあ、落札者は現れるのか?私?遠慮しておきます・・・。