2005年4月30日土曜日


楽器店に勤めるようになって、初めて新車を購入すると言う暴挙に出た。とは言っても20年ぶりにHONDAが発売した軽自動車なんだけど。Todayといって、当時はとっても先進的なデザインに見えた。初めて気に入って購入した車。グラスエリアがとっても広く、キャノピーデザインと言ってヘリコプターの操縦席のような感覚。ワイパーもダブルアームで、そう、解り易く言うとバスのワイパーみたいに不思議な動きをした。変わった1本ワイパー。軽自動車では初のフロント・ディスクブレーキはアンチ・ダイブ機能を持ったサス・セッティング。エンジンはアクティ(軽トラ)のエンジンがそのまま乗っかってた。でもビーンビーンと元気よく回ってくれた。CMは今井美樹。実は例外なくローンで購入したが、67万円だったので、楽器店の上司がピアノを買ったことにして会社のクレジットを組ませてくれた。金利は圧倒的に安かった。いけないんだけどね・・・。初めて買った、しかも新車なので例外なく磨き倒された。ホントにハエが滑ってとまれなかった。休みの日は半日かけてピッカピかに。「アメリカ流」ビジネスを始めた事もあって、東京にもよく出かけた。3年間の楽しい思い出を残して彼女は次のオーナー(女性)の元へ嫁いでいったのだった。

2005年4月29日金曜日

「懐かしい彼女たちVol.2」 


で、短い付き合いだったバイオレットの次にやってきたのが同じくNISSANのサニー。これはもう、ホントにふつーの車。しかもカセットすら無し、当然エアコンなんて付いてない。この頃は、まだそんな過酷な仕様の車も珍しくはなかった。どこかの会社で社用車だったらしい。でも、比較的高年式で錆びも無かったし故障も無かったのである意味ストレスは無かったかな。しかし、全く愛着がわかない車でもあった。今でも街でたまに見かけると、多感だった頃を思い出します。そうそう、この国産FRは全く持って雪には弱かった。チェーンは必須アイテム。一番の思い出は、夏にガールフレンドを隣に乗せて埠頭で話してたら警察官が職務質問?!してきた。「何ですか?」と聞いたら、「窓開けっ放しでエアコン無いんですか?」「はい。付いてませんよ。それがなにか?」「そりゃ整備不良ですね。」って言われた事。え~!そんな道路交通法聞いたこと無いぞ。楽しいお巡りさんでした。

2005年4月28日木曜日

「懐かしい彼女たちVol.1」


今まで縁のあった車達の思い出なんぞ綴ってみようかな。高校を卒業して最初に就職したのはガソリンスタンドだった。まぁ、自宅から近かったので、それほど車が必要ではなかった。しかし、毎日お客の車を運転してると自分の車が欲しくなってくるのも人情。で、よく給油に来ていた日産のセールスマンに「安い中古車ないかな?」って聞いたら持ってきたのがこの車。日産バイオレット1600GL。画像は人様のものを無断拝借しちゃったけど全く同じ物。今考えると、上手く乗せられたって言うか騙された。もう、あちこち腐りまくってボロボロ(この辺の日産はどれもそうだったけど)、トランクは池になってた。でも、なんといっても初めての自分の車。周囲から「そんなに磨くと色が剥げるぞ!」と冷やかされるほど大切にしてた。助手席にベースを積んで練習に行くのがとても誇らしかったな。デザインはケンメリのスカイラインにそっくりで、雰囲気だけは充分スポーツしてた。窓が小さいんだよね。約1年間生活を共にした頃、突然彼女との別れはやってきた。真冬のとても寒い日。雪玉も握れないほどだった。文字通りのパウダースノー。カシオペアメンバーとレコーディングした曲のマスタリングが出来上がったと言う事で、それを聴きに行った帰りだった。小針十字路を下って交差点に差し掛かったところで、それほど速度も出ていないのにハンドルもブレーキも利かない!一瞬のはずなのに一気にいろんな事が頭の中を駆け巡る。どれくらい壊れるか?怪我するか?後の処理はどうするか?目の前に電柱が迫ってくる!シートベルトなんて規制がない時代なのでしてる訳ない。腕と足を踏ん張る!ガッシャ-ン!一撃で彼女は天に旅立って行きました(泣)。

2005年4月25日月曜日

部品交換



先日ディーラーから招待があってNew3シリーズの内覧会へ行ってきた。最近のNewモデルは、なぜか奇を衒った物が多く面食らってしまう事があったが、今度の3シリーズは「ちょっと小さな5シリーズ」って感じ。でもね、まだまだ買い換える気にはなんないのよ。セールスマンには悪いけど来月車検取りますよ。洗車してて「あれっ?!」こんなところのゴムが劣化してひび割れてる。爪でちょっと抉ると簡単にポロポロと・・・。




幸い簡単に交換できそう。早速部品を発注、ついでに「もし取り付けを依頼した場合いくら?」と聞いたら、部品代¥4,600で工賃¥6,000!!!結構です。やり方を教えてください。自分でやります。図画工作の点数だけは良かったんだ。2005年4月25日現在、193,409kmです。ここまで大きなトラブルは一切なし。まだまだ現役で私の行動をサポートしてくれています。


2005年4月23日土曜日

かかせないもの

演奏する時に欠かせないもの。それはストラップ。楽器店に行くと、ホントに沢山の商品が溢れてる。演奏性まで左右する大事なものなんで慎重に選びたいもの。例えば、ジャズベタイプは、宿命的にヘッドが下がるデザインだけど、ストラップが滑りにくければ常に左手で支えていなくてもOKです。重い楽器でもストラップの幅が広ければ重量が分散されて疲労感が軽減されます。ちなみに、私が愛用してるのはこの3点。
<Musicman純正>18年前にStingRayを購入した時頂いた物。未だに一番のお気に入り。グローブ皮は大変しなやかで柔らかく、滑りにくいので楽器がビシッと安定します。現在、なかなかこの品質の皮革製品は入手が困難なようです。やっぱり皮製が一番安心です。
<Fenderモノグラムド・ストラップ>恐らく世界で最も愛用者が多い製品。USA製Fenderを購入すると付いて来たりします。スリット式じゃないので、長さを自由に調整でき便利。しかし、何とも言えないチープな感じが・・・。使用感は意外にも快適で、カラーも色々選べてトラッドな感じです。これは昔のモデルで未だマシだが、現在販売されてる物は中国製で、も~っとチープ!演奏中に切れたりしないかな?
<アトリエZ ZS-1800>楽器店からの頂き物。結構硬い材質で、意外にも肩にかけた時滑りにくい。透明なので遠くから見ると楽器が浮いて見える・・・訳ないか。当然無色透明なので、着てる服を選ばない。気分的な要素が大きいとは思うけど、フィット感や安心感が演奏に与える要素は小さくないんですよ。楽器店に行くと、必ず新製品はないかチェック入れてますよ。懐かしの物や新素材を使った物、とんでもない高額な商品等々ワクワクします。そう言えば達郎さんはずっとFenderを愛用してますね・・・。

2005年4月13日水曜日

「セッティング ~自分でやってみよう~」

家に帰ってきてから、いよいよ自分に合ったセッティングに細かく調整します。楽器店ではやれませんからね。
実は、メーカーからの出荷状態では無難で中途半端なセッティング。大量生産物は特にね。順を追ってやっていきます。

・ネック調整  
ほぼ真っ直ぐにします。ネックには反りを調整するトラスロッドという鉄芯が仕込まれています。これを調整してセッティングを出していきます。ほぼ真っ直ぐといっても若干、ほんの少し順反りです。1フレットと最終フレットを押さえて、大体9フレット辺りを横から覗いて、弦の底辺とフレットの頂点の部分の隙間が葉書1枚分くらい。反っていたらレンチを使ってロッドを時計方向に締めます。逆反りなら緩めます。慎重に少しずつ調整しては隙間を確認します。この調整をやって、どこか特定のポイントで音がビリついたり、詰まったりしたら捩じれかハイ起き(ネックが根元から起き上がってしまった状態。)ですので、素人には手に負えません。プロに依頼しましょう。この調整がサウンドに与える影響は大きく、張りのあるサウンドになります。

・弦高調整 
ブリッジのサドルをレンチで調整します。ネックが調整された後は弦高も低くなっていますが、ここでの調整も重要です。指板はアールといって丸みがついています。なので、1,4弦よりは2,3弦のサドルが若干高くなってる必要があります。で、どの位にするかと言うと限界まで低くします。下げながらでも上げながらでもOKです。人によってタッチ(弾く時の強さ)が異なりますので一概には言えませんが、音がビリついても詰まったりしてなければOKです。ビリついた音は、アンサンブルではシンバルの音などに吸収されますので神経質にならない方が良いです。

・オクターブ調整
今度はサドルを前後に調整します。チューナーを使いましょう。これが合ってないとローポジションでチューニングが合っててもハイポジションでは狂ってる!なんて事になります。調整方法は、12フレットで実音(普通に弾いた音)とハーモニクス(弦に軽く触れるだけで弾いて出す音)をチューナーで測定します。実音が低ければサドルをヘッド側に移動させ、高ければその反対に移動させます。毎回弦を緩める必要はありません。コツは、12フレットの実音を出す時、あまり強く押さえ過ぎない事です。・弦を交換するなら弦を交換する時、ヘッドの形状によっては弦を切断する必要があったりします。その時、ただニッパーやペンチでパチンって切っちゃうと、サスティーンに影響が出る場合が多いです。もし切断する場合は上記画像のように折り曲げてから切りましょう。こんな事でかなり元気なサウンドになります。是非お試し下さい。

・弦の巻き方
必ずポストに突っ込んで上から下に向かって巻きつけます。ここで弦同士が重なってたりするとチューニングが安定しません。また巻きつける回数は3巻き位がベスト。
巻きつけ回数は多くても少なくてもチューニング不安定の原因となります。たまにギターでよく見かける「長すぎる弦を切らずに巻きつけ、余った弦をヘッドで跳ねさせてる」ベースを見かけま
すが、あれ絶対にNG!弦の先端は非常に鋭利だし、ヘッドが傷だらけになっちゃう。自分で調整できると、より一層愛着がわくってモンです。最終的にはトライ&エラーなんですが得られるものも多いでしょう。途中で挫折しちゃう人って、調整が全くなってない弾けたモンじゃない楽器で苦労して、嫌になっちゃってるようです。凄くもったいない。押入れに眠ってる楽器があったら、久しぶりに引っ張り出して見ませんか?

2005年4月12日火曜日

「目指せベーシスト!~品定めのHowTo~」

前回は、恐ろしい端折り方でベースの歴史をご案内しましたが、基本的な構造は50年前には出来上がっていたんですねぇ。恐らくアクティブEQを世界で始めて搭載したStingRayでさえ発売が29年前になりますから。進歩って一体何なんでしょう。
で、楽器店に行っていよいよ品定めと言うか貴方のパートナーを決定する訳ですが、どうします?何を基準にします?私の場合、意外にも「ファースト・インプレッション」で決定する事が多いんです。御託を並べる割に第一印象最優先。そりゃ美人な方が良いもんね!
ちょっとまじめに。第一印象を無事にパスしたら、今度は演奏性をチェックします。ざっとこんな感じ。
・ヘッドは重くないか?持ったときのバランスは? (ボディの軽い楽器に多い。左手で支える為、疲れます。)
・4弦開放の音色・音の伸び (個体差で音が充分に伸びない物がある。致命的である場合が。)
・1弦12フレットをプルした時、音の立ち上がりと減衰は自然か? (はっきりと差が出ます。ネックの剛性がばれます)
・ネックは真っ直ぐ、もしくは変な反りや捩じれはないか (調整可能範囲を超えていないもの。楽器店の信用に関わります。)
後、音色ですが当然アンプを使います。サウンドチェックには、なるべく癖のない素直な音のアンプを使わせてもらいましょう。アンプってメーカーによってかなり癖があります。わからない人は、ラインの音色と近い音がするアンプを選んでください。出力は最低100Wは欲しいところです。スピーカーもツィーター(高音専用スピーカー)が付いているものが常識です。ギターアンプよりベースアンプの方が、はるかにダイナミックレンジが広いって知ってます?低音は当然として、高音域もギターよりかなり高い周波数を必要とします。で、音色のセッティングは基本的にフラットでいきます。変に味付けしちゃうと、楽器本来の音色が判断しにくくなります。
現在定価10万円以下の楽器は、殆んどが東南アジア、もしくは中国製。FenderJapanなんかも、以前と違ってCrafted in Japanと記載されてるから、きっとセットアップのみ国内で行われてるんでしょう。昔はMade in Japanだったもん。5万円クラス、10万円クラス、20万円クラスを弾き比べてみると、やはり高い楽器には、それなりの理由があります。自分好みのセッティングも、付属の工具でほぼ行えると思います。ところが、安い楽器は使えるようにセッティングするのに本格的な加工が必要になってしまい、結局ワンランク上の楽器が買えたなんてことも珍しくありません。私のお勧めは実売価格15万円以上のもの。結局無駄なお金を使わなくて済みます。なかなか最初からそんな勇気がない人はFenderJapanが良いでしょう。人気もあるし価格もリーズナブル。中級くらいまでは充分です。決心はつきましたか?
パートナーは決まったかな?迷ったら取りあえずジャズベースにしておいたら?次回は簡単な調整方法などご案内致します。~続く~

2005年4月11日月曜日

「新しいことを始めてみよう!~目指せベーシスト~」 

進級、進学、就職と環境の変化が激しいこの季節、何か新しい事を始めてみたくなる季節でもあります。そこで、ベースでもやってみたいなと言う奇特な方へ。機材面についてちょっとお節介を焼いてみようと思います。またもやシリーズ物連載開始。第1弾として、簡単な歴史と、どんな種類があるのか探ってみようと思います。

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<歴史>
まず、昔々ベースと言えば、そう!こんなでっかいヴァイオリン!じゃなくってウッドベース。これが主流と言うか、これしかありませんでした。ところが、デカイ・重い・音が小さいと言う大変な楽器でした。当然フレットレスなので、正確な音程を取るのは訓練が必要。そんな時代にあって、レオ・フェンダーが世界初のエレクトリック・ベースを発表しました。













<オリジナル・プレシジョンベース>








「プレシジョン」=「正確な」と言うネーミングのこのベース、ちょっと大きなギターみたい。フレットが打たれていて、ギタリストにも正確な音程で演奏ができる。ボディもコンパクトで音量も充分稼げる画期的な発明でした。これがなかったら現代音楽は生まれなかったと言われています。ちなみに、アメリカでは未だにエレクトリックベースの事を「フェンダー・ベース」と言います。


<プレシジョン・ベース>



早速マイナーチェンジを受けますが、ボディが立体的に加工されました。お腹に当たる部分と、ひじが当たる部分です。お陰で体にフィットして演奏性が向上しました。ピックアップも改良され、シングルコイルの弱点だった外来ノイズに対する対抗策として、1,2弦側と3,4弦側を2つに分けシングルコイルでありながら、ハムバッキングピックアップの構造に近づけてあります。サウンドは太く倍音が豊かでパンチが効いています。









<ジャズベース>

PBと双璧をなすワールドスタンダード。2ピックアップで、ボリュームのバランスで自由に組み合わせる事ができる。ネックはPBに比べて細く、抜けの良いタイトなサウンドが特長。











<ミュージックマン・スティングレイ>

Fender社を売却したレオ・フェンダーが創設したメーカーMusicManの代表機種で、1ピックアップながらアクティブEQを搭載しており、楽器本体で音色を調整できる。通常のトーンコントロールがハイカット(高音成分を徐々にカット)のみなのに対し、高音と低音を個別にブースト&カットでき積極的に音作りすることができる。音色には独特のクセがあり、とり付かれるベーシストも多い。少々乱暴な言い方をすれば、使える楽器と言う事になると意外と選択肢が少ないのがベースと言う楽器です。他にも魅力的なベースは沢山ありますが実用に耐えうるとなるとフェンダータイプが必須でしょう。まずは恥ずかしがらずに楽器店へ行ってみよう。貴方が馴染みの客でなければ、必ず声をかけてもらえる筈。きっと数多い楽器の中から1本を選ぶのは混乱するでしょうから、上記機種の中から触らせてもらいましょう。腕に覚えがなくても楽器屋さんの店員さんは腕に覚えがありますので、ちょっとオダテると喜んで弾いてくれます。自分の好きなミュージシャンと同じものを選ぶと言う手もありですが、折角現物を手に取ってる訳ですから触りまくってみましょう。次回は、どこをどう確認したらいいのかをレクチャーしようかな・・・。品定めのHowToに続く!

2005年4月6日水曜日

「祝!入学式」 


昨日は息子の入学式。ピッカピカも1年生ってやつ。
ところが、自分の時の事はあんまり記憶に無い。あ、覚えてるのは所謂「入学式スーツ」を着せられ(あれ何で半ズボンなんだろ?)、これまた履かされた真っ白いタイツが嫌で嫌でとても恥ずかしかった事くらい。

子供本人も緊張してるようだが、それよりも緊張してるのはお母さん達。まぁ、卒園式が終わったと思ったらまたすぐにだからしょうがないか。充実した学校生活を送って欲しいと心から願う。

帰ってきてから受け取ってきた教科書を見たら、「○どもチャレンジ」も真っ青なフルカラー!時代も変わったもんだ。


それにしても意外だったのは和装が多かった事。あれって素が出るもんだ。折角お洒落してても、「お水」っぽく見えたり「○○ママさん」っぽく見えたり・・・。飾っても雰囲気でお育ちがバレてますわよ。それでも何人か素敵な人もいたけど。そう言えば、どう見ても「お育ち」の良くなさそうなのも何人かいたな。茶髪(←死語?)やピアスのお父さんまで・・・。これまた似合ってない。

2005年4月5日火曜日

「回想録Vol.12」

早いものでVol.12を迎えました。

CDというメディアは便利だ。簡単にコピーして作成できる。しかし、レコーディングそのものは人間が演奏する以上簡単にはいかない。こればっかりは変わらない。そのうち「HPは無いの?」と平気で聞かれるようになった。ここでまた新たな課題。最近のバンドはHP位持ってて当たり前のようだ。皆さんがこうやって見てくれているHPも、なんとか見よう見まねで気って貼って作ったものだ。デザインセンスに目をつぶっていただければ内容は充実してると思いますが・・・。



Welcome to フェイスtoフェイスhttp://www2.ocn.ne.jp/~stingray/







人生ってホント何と出会うか?誰と出会うかです。ふとしたキッカケが人生を大きく左右したりします。私の場合、振り返ってみると常に周囲の人たちに恵まれていた事に感謝です。現在、フェイスtoフェイスは素晴らしい仲間が集まっています。安心できる仲間かな。充実してますよ。いつまでも振り返ってばかりもいられないので、最後に仲間たちを紹介して締めくくるとしますか。

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横内広幸(親分)

Vo.なぜ「親分」かって?本人曰く眉毛が薄いかららしい。とても繊細な人。引き出しの多さには脱帽します。素敵なメロディー、私は彼のファンですね。



吉田博雄 G.

凄いテクニシャンですが、ギターが鳴いてます。相反してとても温厚で言葉少なく物静か。気難しくない職人気質。どんな楽曲にもドンピシャなギターを奏でます。



宗田直之 Dr.

別名「イタコの直ちゃん」。Liveで気持ちよくなるとどこかへ行ってしまう。まぁ、最近はそんな事無いけどって思ってたら、ちゃっかり?!パパになってました。柔軟性のあるテクニシャンです。キレが良いドラミングです。



木村浩和(ひろぼー) Key

一番のムードメーカー。彼が参加してから、サウンドカラーがとても鮮明になりました。例に漏れず引き出し多いです。合コンのスペシャリスト!



山本好子 Cho.

Keyのひろぼーと張り合うムードメーカー。演歌コンテストで優勝経験があり、何と言っても多趣味。私が知ってるだけでも編み物、ハワイアンキルト、タップダンスetc。いつ寝てるんでしょう?



増渕大輔 Cho.生粋のスポーツマン。ウェイクボードで日本代表の一員となり、渡米した事も。ある音域で急に甘い歌声になるから不思議・・・。



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で、私と言う7人編成。最近、以前の達人たちが新潟で活動を続々と再開してるらしい。今年中に何かイベントでもやりたいな。こんな面子ですが、是非Liveが決まった際には会場に足をお運び下さいね。きっと後悔はさせませんから。ってな感じで「回想録」はひとまず終了と言う事で・・・。

「回想録Vol.11」 

サウンドが纏まって来ると、やはり記録を残したくなる。で、レコーディングをやってみようということになった。

地元では一番の機材番長!?西村君にエンジニアを依頼した。会場は、青少年ホーム。1月の寒空だった。とにかく寒い!老朽化の進んだ建物は暖房設備が壊れていた。

何とかして欲しいと言っても「やってれば暖かくなるがね。」と全然取り合ってもらえない。かと言って暖房の持ち込みは責任が取れないので止めてくれと来た。出たぞ!この役人気質。結局電気ストーブを持ち込んで作業に入る。



部屋の横に西村君のワンボックスカーを止めて、その中にコンソールを設置。生音がかぶらないようにとの配慮。雪が降ってても彼はTシャツ&サンダル。見てるだけで寒くなるよ・・・。Dr.の録りに結構手間取り、結局2曲分しか完了できなかった。時間との戦い。生楽器は大変だよなぁ。残りのパートはじっくり後録りすることにした。

しかし、よく聞くとテンポが揺れてる!何度か練習してテンポの狂ってる箇所を確認。新しいレコーダーだったら修正できたのに、この頃は1発録りだもんね。なんとかOKテイクが録れて、他のパートの完成を待つ事にした。レコーディングって、変に緊張してしまう。「はい、いくよ~。」っていわれた瞬間から平静を装っててもダメ。

私の場合、最初のテイクか徹底的にやり直したテイクのどちらかが完成形となってる。なかなか上手くいかないと、録音ボタンを何度も押させるのが段々申し訳なくなってくる。でも納得いかないし。で、焦って来る。

散々試行錯誤した結果、念願のデモCDが完成した。なんだか不思議な感じ。そうだ!これを持って周囲の反応を見てみよう。

2005年4月1日金曜日

「回想録Vol.10」

フェイスtoフェイスは活動中断。仕事仲間とのバンドももっと向上したい私と、ただドンチャン騒ぎを楽しみたい連中は対立するようになっていた。もっとも仕事の方向性まで含めた対立だった。
ところが、ある日妻と買い物をした帰り道、狭い小路を通過したら、運悪く対向車が来た。邪魔だなぁと思ってすれ違う運転手の顔を見たら「!」横内さん!「久しぶり!どうしてました?」「勤務先が変わってね。これ名刺。」
もう一度一緒にやってみたいな。そんな風に考えていた。

実は、この時期もうひとつ関わってたバンドがあった。以前勤めていた楽器店の調律師から、知り合いの講師のバンドを紹介されていた。技量も趣向もてんでバラバラだったが、ドラムの彼は、やたらイキが良さそう。21歳の宗田 直之くん。あぁ、自分もこの頃はこんな感じだったけなぁ・・・。1年程して私は横内さんを探していた。連絡先をなくしていたからだ。確か日産の販売店にいるって言ってたな。片っ端からかけてみる。「うちにはそんな従業員いません。」こんな返事が続いた。しょうがない。電話帳で中条町の横内さん全員にかけてみよう。
数件かけて運良くたどり着けた。「Dr.とKeyをみつけたんだけど。やってみません?」確かこの頃できたのが「All Right!!!」だった。それまでのオリジナル曲とは全然違う。何度か打ち合わせる度に「ギターがカッコよくなってる!」「エンディングが変わってる!」正直驚いた。こんな曲書く人だったんだ。これならチョッパーベースも思いっきり弾ける。達郎サウンドにも通じる!湧き上がるようなワクワク感。
翌年のLightMusicに出演。
メンバーは、横内 広幸(Vo.)吉田 博雄(G)佐久間 寿(B)宗田 直之(Dr.)吉崎 千春(Key)第4期フェイスtoフェイス誕生だった。
このイベントで知り合いも何人かできた。全員テクニシャン揃い。単なるアマチュアでもない、かといってプロではない不思議なサウンドがそこにはあった。次々に出来上がってくる曲も素晴らしいものばかり。サウンドの方向性も見え始めていた。これを放っておく手は無い。何か方法はないか?何となくそれは見え始めていた。
その頃、私の仕事は転機を迎えていた。それまでとは全く違ったずっと年上の事業家の人達のお世話になっていた。そこは「アメリカ流」という名のビジネス。やはりPartyはついてまわった。しかし、依然と大きく違っていたのは、そのスケール。前年のPartyも切り盛りさせてもらったのだが、今回は何か企んでるらしい。ミーティングをしていた会場で、その人は「佐久間君。どうせやるなら大きく行こうじゃないか。ほら窓の外を見てごらん。あそこなんかどうだ。」
まさか・・・。ワールドカップ開催を控えたBigSwanで?翌日には早速下見に行くことになった。でかい!広い!まさか冬なのに外ではやらないよね・・・。大会運営室?ウォーミングアップルーム?そんなところがあるんだ。下見をした帰り道、たまらずに横内さんに電話した。「とにかく、今日時間を作って家に来て欲しい。」バンドを次のステップに引き上げる方法とは、
・バンド以外に共通の目的・手段が必要
・ただLiveを繰り返すだけでは行き詰まる
・全く異なるアプローチで活動する必要がある
この3つだった。最初に「アメリカ流」のビジネスを提案した。すぐに理解してもらえたようだった。そして、アマチュアアンドとしては初めてBigSwanでワンマンLiveをやることになる。話はとんとん拍子に進んだ。「こうなったらコーラスも入れよう!」という事になって、大ちゃんとYoppiiiが巻き込まれた。それとこの年の後半は、毎月Liveをやった。第1回MajorBortにも出演した。挙句の果てには、ワールドカップのイベント出演のオファーまで来るようになった。実現はしなかったけど・・・。

「回想録Vol.9」

~フェイスtoフェイスとの出会い~

その頃、ネットワークを広げるべく奔走していた。とは言っても、最初に思いつくのはありきたりな楽器店の募集広告に電話をかける事くらいしか思いつかない。職安の求人欄を探すような雰囲気で目を通す。この時、既に年齢が・・・。失業者のような気分になってきた(泣)。それでもいくつかのバンドとセッションに漕ぎ着けた。しかし、途端に「毎週スタジオに入りましょう!」と来たもんだ。うわぁ~まっぴらごめん。有料スタジオで個人練習につき合わされちゃたまんない。

当時は不況と仕事のIT化で、インターネットを扱うようになっていた。NTTの正規代理店。パソコンをそれまで全く扱った事なんてなかったのになんとかなり始めた頃だった。すでに結婚もしていて住居は中条町に。とっても田舎なんだけど、仕事仲間に聞くとバンドをやってる連中が多いらしい。紹介をお願いしてもキャリアを話したのが裏目に出て一向に前進しなかった。ある朝、パソコンの前でボーっとしてた。「あ・・・そういえば中条町のHPってどんなのかな?」っと思いついた。Yahoo!で検索するとあったあった。どれどれ・・・。掲示板があるな。まぁ、当てになんないかもしれないけど書き込んでみよう。全く期待していなかったので翌々日に再び掲示板を開いてみたら、「知り合いでメンバーを探してる人がいます。よかったら紹介いたします。」とのコメント。楽器店が存在しない郊外で、新たな展開!?なんせこっちに来てから8年間だれも友達ができなかったんだから。変な連中だったらどうしようとか思いながら返信の書き込みをした。

程なく連絡先が判明した。横内広幸さん。どんな人だろ?まぁいいや。電話してみよう。出会い系サイトじゃないんだから。

「もしもし。初めまして・・・。」

「お会いできませんか?じゃ○○っていうお店わかります?じゃそこで8時という事で。」

低く響く良い声。感じ良さそう。

「どんな服装ですか?」

「背が高いんですぐに判ると思います。」

自分で言うくらいだから結構大きい人なんだろうな・・・。で、StingRayを持参して待ち合わせの店に向かった。車を降りると、同時に凄く背の高い人が店に走っていった。もしかして・・・。やっぱり当たりだった。ほんとにでかい。もう一人いた。ギタリストか。吉田さんて言うんだ。はじめまして。よろしく。すぐに意気投合して盛り上がった。とうとう地元で友達ができるかもしれない。急遽、一行は場所を移動した。青少年ホームという所でドラム担当が練習してるらしい。そこは、かつてのB&G財団が作ったスポーツ施設で、町に寄贈したものだった。なんとなくかび臭いひんやりした部屋に案内された。やってるやってる。この方にも挨拶しなきゃ。はじめまして。西村君。で、本番を控えてるらしい。LightMusic?聞いたこと無いな。新発田市民文化会館で毎年やってるんだ。ふ~ん・・・。ホールなんて久しぶりだな。バンド名は?「フェイスtoフェイス」っていうんだ。信金バンク?ぱっとしないなぁ。まぁいいか。その日は演奏曲が入ったCDを受け取って帰った。Playボタンを押すと結構POPなサウンド。いまいち洗練されてないけどアマチュアにしちゃキャッチーなメロディー。だけど、不思議な感じ。その「いまいち洗練されてない」と感じたのは、私の中にいままで存在しなかった「こうするともっと良くなるのに。」というアイディアを引き出してくれていたと解ったのは後になってから。もっとも当時はまだサウンドの方向性が定まっていなかったようだけど。

6月。本番を迎えた。出演者数が多いので、リハを終えてから本番まで結構余裕がある。天気は晴天で気持ち良い。車で「サンデーソングブック」を聞いた。日曜午後のささやかな楽しみ。本番は夕方頃だった。本番を終えて楽屋口いると、横内さんに声をかける女性が。Yoppiiiだ。「はじめまして。」とこちらのお姉さまにもご挨拶。「あぁ、フェイフェイさんね。がんばってるよね。」とか言われて。「ありがとうございます。」と恐縮。実は年下だったと後で聞かされた。

無事本番も終わり、みんなで後片付け。周囲は知らない人ばっかり。久しぶりな感覚。最後の機材を積み込んで「お疲れ様でした~!」と解散する。主催者と内輪の人達は打ち上げするようだ。誘われるのかな?あ、解散ね。はいはい。そこで横内さんから「あのさ、参加費負担してもらっていいかな?」「え?はいはい。でいくら?」「¥12,500なんだけど。」「?!?!?!?!」聞くと1バンド¥50,000なんだそうだ。高~い!何考えてんだ!?それっきりしばらく活動する事は無かった。ドラムの西村君は脱退したらしい。せっかく知り合ったのにまた頓挫するのか・・・。有りがちな事だけど残念だな。縁が無かったのかな。ところがこの後、思わぬ急展開が・・・・。