2007年2月9日金曜日

「一年ぶりの東京」

今週前半は、仕事の都合で久しぶりに東京へ出張でした。当然お楽しみは楽器店巡り。初日は、同級生だった友人達と食事に行く事になっていたので、かる~く済ませる事にしました。向かった先は池袋のイケベ楽器。現在所有してるBassは、何故かここで買ったものなんですよね。StingRayとMoon。縁を感じます。お目当ては、高級楽器じゃなくてFenderJapanをWorkShopFellowがReSettingしたJB。ナット交換やフレットすり合わせなど、細かい所まで手が入っていて、比較的珍しいFenderJapanらしくない重量のあるJBは、ローアクションになってて、明らかに異なる弾き心地だった。「羊の皮を被った狼」的な発想が好きですね。野沢さんの仕事はやはり大変丁寧で、好感が持てるものでした。中身で勝負って感じが好きなんですよ。

次の日は、ここに良くコメントを下さるシンメイさんと渋谷で落ち合う事に。待ち合わせ時間まで余裕があったので、MusicLandKEYを覗いた。雑居ビルを改造した店舗はあまり試奏する気になれず、店頭で呼び込みに精を出す店員さんの姿が少し悲しかったかな。

待ち合わせ場所は、イケベ楽器ハートマン。ここはビンテージ専門店で、貫禄あるオーラを放つ歴代の名器達が陳列してる。程なくしてシンメイさんとご対面。長身の彼はいかにもベーシストらしいナイスガイでした。事前のイメージ通りかな。折角なので試奏させてもらう事に。1966年製JazzBassは、伊藤広規さんと同じ年式。からっとしてて軽量なのに、アタックがとても綺麗だったのが印象的。ただし、残念な事にネックがハイ起き(ネックが根元から曲がる現象)していて、フレット刷り合わせで対処したせいで、ハイポジションのフレットはの残り僅かな状態。ちゃんと直すとなると結構な出費になりそう。素性は良さそうでした。次に、クロサワベースセンターへ。ここでは彼お勧めのロスコーをチェック。但し6弦だったのでまともには弾けません。音は取っても綺麗に伸びてくれました。全くよどみやうねりは無し。弦は残念ながら死んでたんですが・・・。あと、シンメイさんが手放した1979年製JazzBassも素晴らしかった!プリアンプなど何するものぞ!と言わんばかりの強力な個性を発揮してました。これですよこれ!


いよいよちょっと小走りで最大手のイシバシ楽器に到着。ここはハッキリ言って別格でした。圧倒的な売り場面積と品揃え。彼は迷わず高級楽器コーナーへ案内してくれた。店長さんを紹介してくれたり、売り物の楽器のコンディションを教えてくれたり、もしここの店員だったら、優秀なセールスマンになるでしょうね(笑)。


↓彼は店長さん。笑顔がさわやか!


これはマークキングのシグネーチャーモデル。ヘッドレスなのにナットがある。ボディはグラファイト製。何とポジションマークが光るんですよ!


彼がシンメイさんです。


ね?ナットがあるのが分かりますか?なんとベアリングが仕込んであって、ベンディングもOK!ゲージは異常に細くて、これなら誰が弾いてもマークキングになっちゃいます。(笑)。
確か60万以上したと思ったけど、普通に手に届くところに置いてあってビックリ。ここら辺じゃ考えられない。ビンテージも充実。でも、結構普通に売ってるんですよ。価格は普通じゃないけれどね(笑)。


初めて1965年製JazzBassw試奏しました。ハッキリ言って心のどこかに「オールドなんて痛んだ古い楽器じゃん」と言う思いがあったんですが、今回試した65年製は私と同い年なんですね。程度も素晴らしく、良い音がスコンスコン出てくるんです。いや驚きました。世間の評価が高い理由が分かりました。でもね、価格は堂々の¥1,980,000!最近では¥4,000,000超えなんて言うのも珍しくないらしい。下手な株を買うよりも確実ですね。現存数も減る一方だろうし。
やっぱり自分の生まれ年の楽器って、どこかで憧れてる部分はありますよね。


右側のBassが、先ほど話した物とは別物ですがロスコーです。


最後に店長さんがショーケースから出して見せてくれたテレキャスターベース。ペイズリー柄のサイケなこのBassは¥1,575,000。


とっても濃い、濃密な時間でした。今回はシンメイさんの奥様が体調を崩されているらしく、残念ながらゆっくりとお話しすることは出来ませんでしたが、ベーシスト同士は演奏で会話すると(笑)。シンメイさんは大変なテクニシャンです。ちょっと聞けば分かります。行く店行く店、普通じゃない常連である事はよく理解できました。『歩くベースマガジン』と比喩するのは失礼でしょうか(笑)?是非またの機会を楽しみにしてます。今回は大変ありがとうございました!

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