2007年1月25日木曜日

「大人気なくて結構!」

実は、図画工作だけは得意だったんです。これだけはいつも「5」。音楽はいつも「2」だったのは公然の秘密(笑)。
先日から、息子がせいかつの教科書を広げて(図画工作じゃないんだ)、次回の授業で作る空き缶工作を見せてくれた。いくつか例があったけど、車好きの彼が選んだのは当然走る物。題して「空き缶レース」。丁度、昔作った糸車戦車の空き缶バージョンですよ。

作り方が載ってるんですが、ちょっと設計に無理があるような気が・・・。ま、いいか。余計な口出しは禁物・・・。材料だけもって学校へ行きました。

学校に息子を迎えに行く度に、「どうだった?上手く出来た?」と聞くと、何故か浮かない顔・・・。楽しみにしてたのに、他の子も含めてなかなか完成しないらしい。2回の授業でも誰も完成させられなかったそうだ。先生も困ってたようですね。何でも、また次回の授業で作るか、自宅で作ってくるか選択できたらしく、息子は自宅製作を選んだ。ん?私の出番かな(笑)?
これが問題の教科書。パッと見は簡単に出来そうな感じなんですが、こう言った工作が好きな人が見ると、机の上で考えただけで実際に走らせるところまでやってないのが見え見え。

・ストローでは完全に強度不足
・ストローが缶の淵に接触し、食品トレイのワッシャーが意味なし
・あんな大きな缶を、普通の輪ゴムで転がせる訳がない
・当然強く巻くとストローが折れてしまう数回チャレンジしましたが、全くダメです。

段々いい加減な教科書に腹が立ってきました。責任者出て来い(笑)!問題点は上記の4つなので、解決策を検討した結果、・ストローを割り箸に変更・アルミ缶では大き過ぎ・柔らか過ぎなので、小さめのスチール缶に変更・輪ゴムは太目の物に変更・缶の淵に割り箸が触れてゴム動力に抵抗が掛からないように工夫する必要がある。以上4項目を実行する事にした。この時点で、殆ど息子から取り上げてます(笑)。ちゃんと手伝わせはしましたよ。


まずは軽量化という事で、小さめのサプリメントの容器で作ってみました。中心には輪ゴムを通しただけの単純な構造。これでも輪ゴムが割り箸を押し付ける力が強くて結構巻かないと動いてはくれません。これはこれで良しと。


で、2作目。最大の変更点は、いかにして割り箸を余計なものに接触させずに動力を伝えるかを工夫をしたと(笑)。そこで現代の利器、インターネットで検索したところ、中々発見できなかったんですが、やっと見つけたページで感心したのがこれ。何だと思います?ボールペンケースの先をベアリング代わりにするんです。ゴムを通過させるストローの先にガムテープで止めて作りました。ここにゴムを通すのが難しいんですが、使い終わったベースの弦で上手く行きました。ギターの弦なら6弦が良いかも。ま、どっちでも良いのですが(笑)。
で反対側のプルトップにゴムを引っ掛けて完成です。で、吟味した輪ゴムでチューニングされたエンジンは(笑)、恐らく他の空き缶カーを寄せ付けない加速力を発揮するでしょう。もう、走る走る♪缶に輪ゴムを巻きつければトラクションもUPするな・・・。こう言うのは任せとけっ!翌朝、大切そうに完成した2台を持って登校する息子の後姿を見て、大人気なさも大事だよなと思いましたね。子供の手に負えない時は大人の出番ですよ。ちなみに塗装やドレスアップは息子の仕事です(笑)。どんな姿になってるやら・・・。

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