2005年3月30日水曜日

「回想録Vol.8」


StingRayを買った際に、店員さんがストラップと弦を1セットおまけしてくれた。ストラップは現在でも愛用してる。物持ちいいでしょ?MusicManの皮製で、質感がお気に入り。現在なかなか欲しいストラップが無いのは、良い皮が少なくなってしまったから。弦は、その頃新潟では見たことが無かったD'addario(ダダリオ)というメーカーのもの。それまではYAMAHAかフェルナンデス(今思うと、あれはステンレスだった)、たまに奮発してロト・サウンドくらいしか使った事が無かった。パッケージを開いてみると洋銀のような美しさ。他のメーカーと異なったのは飾り糸(弦の先端と最後に巻いてある緩み防止?の為の糸)が無い。最初に張ってあった弦が死んでから、ワクワクして張り替えてみた。うん!すごい!もっとStingRayらしい音になった。輸入弦は今と違って結構高価だったが、程なくして円高になり国産弦よりリーズナブルになった。EXL-170.以後ずっと愛用してます。ところが当時、ベースアンプでツィーター(高音専用のスピーカー)を搭載してるアンプなど皆無で、このベースはとことん気難しかった。楽器自体のレンジが広すぎた。所謂相性がハッキリしてた。どうセッティングしても良い音がしない。ルイス・ジョンソンはあんなに良い音を轟かせてるのに。試奏した時はあんなに良い音がしたはずなのに。原因は、私の演奏力の未熟さが半分。アンプの性能の低さが半分。「一流」は優しくない。性能の優れた楽器は全てをストレートに表現してしまう。そう、下手に弾けば下手な音。上達すればその通りに表現する。成長させてもらった気がします。まだまだですが・・・。新しい仕事は、決して順調とはいえなかったが、1年ほどして楽器店の収入と逆転した時点で時間が不規則なので退職した。意外にも引き止められたが、決心は変わらなかった。「アメリカ流」という名のビジネスはパーティーが多かった。芸は身を助けると言うか、私は新参者にも拘らず結構重宝がられた。会場との打ち合わせや音響業者の手配、打ち合わせはお手の物だった。特にイベントのアフターパーティーや、X'masPartyなど。バンドの方は、数年間カバーが続いた。当時やってたメンバーとは、楽器店を退職した事で段々疎遠になり、新しい仕事で出会った人達と演奏するようになっていた。ビジネスの成長に伴って演奏する会場はどんどん変化していった。最初はDuo(結婚式場)だったが、次第にラシントン・カフェを貸しきるようになり、仕舞いには新潟フェイズでやるようになった。ほぼワンマンLive状態。これはこれで夢がかなった瞬間だった。人脈が豊富な仕事だったので、楽ではなかったがメンバー確保も何とかなった。もっとも大きなPartyではフェイズに530名入った。しかし、所詮イベント専用バンド。段々空しくなってきた。続く・・・。

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