2005年6月1日水曜日

「凄い人!」

レオ・フェンダーギターやってる人ならご存知のレオ。そう、エレクトリックギターの父です。元々はラジオの修理をやってた。やがてアンプやスチールギターの修理も手がけるようになり、ソリッドボディ(空洞が無い)のスパニッシュ・ギターの開発をした。彼の発明したギターはボディとネックをネジで接合すると言う、それまでの伝統的なギター製造方法とは大きく異なる大量生産が可能で、メンテナンス性にも優れたものだった。彼が作った会社はフェンダー、ミュージックマン、G&L。現在のエレクトリックギターの基準となるものばかり。しかも半世紀前の話となると、いかに先進性に優れていたものだったか。例に漏れず、最初はかなり酷評されたらしい。ユニークなのは、彼は全くギターが弾けなかった事。だから型破りな発想ができたんだ。晩年はパーキンソン病の他に、難聴にもなっていて、ギターにドライバーを当てて、それを耳の骨にあて弦の振動を「感じ取って」いたらしい。だからフェンダーのギターは、煌びやかなトーンなんだ。彼の耳には丁度よく聞こえたらしい。全てが斬新で理に適ったデザイン。特にエレクトリックベースは、彼がいなかったらこの世には生まれてこなかっただろう。現在、私達が当たり前に聞いている音楽も・・・。ウッドベースより遥かにコンパクトで大きな音量を稼げる。誰にでも弾けるギター感覚の新しいベース。USAのミュージシャン・ユニオンでは、職業欄に「フェンダー・ベース」とあるらしい。ひとつの立派な職業なんだ。新しい時代は、全く新しい感性によって生み出されるのだろう。

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