2006年6月21日水曜日

「抜けるサウンドのためにVol.2」

先回に引き続き「抜けるサウンド」について。左手と同じ位、右手は重要です。なぜ左手について先に書いたかというと、左手について記述してるのを滅多に見かけないからなんです。
で、いよいよ右手についてです。Mixiなんかでも、やれエフェクターだなんだって激論が(笑)。違うんです。第1に確認すべきはあなたの両手の「タッチ」なんです。そのベースが鳴るの鳴らないの言う前に、あなたはベースを「鳴らせますか?」と聞きたいですね。
ただ単に弦を弾いてる訳じゃないんです。ベーシストは、シチュエーションによって刻一刻とサウンドを変化させ、アンサンブルを構築するんです。
良く言われる「太い音」を出す時には、指を気持ち真っ直ぐにしてボディ側へ弾きます。
通常は、少し指を曲げて隣の弦に向けて弾きます。タイトなサウンドが得られます。この2通りを使い分けます。結構ニュアンスが変わります。
次にピッキングポジション。通常~太目の音が欲しい時はこの辺でピッキングします。指先の当たる角度でも変化がつけられます。
最近多用するポジション。フロントピックアップとリアピックアップの中間位。ここが最も抜けます(笑)4弦以外を弾く時は、4弦に親指を乗せて弾きます。ジャズベースにおけるピッキングのスウィートスポットはここにあると思います。それぞれのベースに、この「スウィートスポット」は存在します。是非探してみましょう。下手にEQをかけるより良い効果があります。
スラップのプルの時、通常はこの様に人差し指を引っ掛けて斜め上に弾きます。太めなニュアンスが得られます。最も一般的な弾き方です。
もうひとつ。指の角度を変えて、真上に弾きます。これによって、上の弾き方よりタイトで抜けの良いサウンドが得られます。
まだまだ書ききれませんが、ベーシストたる者、曲・編成・フレーズ・会場その他によって、全体の出音に注意を払いながら自在に変化させる技量が必要です。デバイスに依存する前に、自分が楽器を鳴らせているかを確認した方が良い。キッチリとベースをセットアップして、キッチリと鳴らす技量を身に付ける。そして、その上でアンプがど~だとかEQがど~だとか議論しましょう。でもね、名手と呼ばれる人ほど足元はシンプルなんですよ。「抜ける音」とは、つまり綺麗な音でしっかりと弾けている状態を指すんです。楽器の持てるポテンシャルを引き出すのは、あなたの指先なんです。

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