2005年12月18日日曜日

「自然からの贈り物」

持ってるベースは、100%ナチュラルフィニッシュの物ばかり。ソリッドカラーは嫌なんだなぁ。私はAshが大好き。何ともキレイな木目がお気に入り。Ashにも色々あって、その中でもホワイトアッシュがサウンド的にも良い。フェンダースタイルの場合、アッシュかアルダーを使う場合が殆んど。勿論良質なアルダーも捨てがたいが、輪郭のハッキリした、上から下までスコーンと抜ける感じは他では味わえない。私が初めて楽器店に出入りするようになった頃は、フェンダーJapan(日本製)なんか無くってMade in USAのみ。この頃はアッシュが全盛だったんだ。太くうねる様な美しい木目に憧れたもんです。当時は円がまだ安かったから、30万位したんですよ。楽器店でもショーケースに入ってて、気軽に試奏なんか出来たもんじゃなかった。大体恥ずかしくって言えなかったし(笑)。現在でも良質なアッシュを使った楽器は20万円以上するもん。だから、そんな貴重な木を塗りつぶすなんてもったいなくって。作るほうも、木目を合わせたりしなくちゃいけないから大変だそうです。価格も割高となります。仕事の内容がバレバレですもの・・・。フェンダーのオールドで良く見かけるブロンドフィニッシュは、クリーム色で木目が透けて見えるんだけど、あれはボディサイドが塗りつぶしてある。ナチュラルフィニッシュで使えない材を使用する為の苦肉の策だったらしい。本来、ソリッドカラーは木目を見せられないグレードの木材を使用するためだったようですよ。アコースティックギターでソリッドカラーは、あまり見かけないし。最近のMusicmanなんか、ネックまで塗りつぶしだもの。そうまでして見せたくないのかな?なんて勘ぐってしまいます。しかし、「木」ってすごいですね。伐採された後も、こうしてある意味生き続けてる。経年変化でサウンドも変化するし、色も焼けてくる。現在所有している縁あって私の手元にある楽器達は、自然からの贈り物なのかもしれません。有り難い事です。

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