2006年10月4日水曜日

mm99さんからのリクエストで、今まで避けてきた(意図的じゃないけど)弦高について。タイトルまでリクエスト通りでしょ?あくまで私個人の好みが反映された内容になってますので、お手柔らかにとお断りしておきます(笑)。
弦高と言う物は、演奏者個々の好みがハッキリと現れる部分です。なので、これが正解と言うものはないと思いますし、セットアップに出して帰ってきたら「?」ってな事にもなりかねない。弾き易さだけではなく、サウンドにも影響が大きいんです。だからかな・・・。

以前、Moonにセットアップとオーバーホールを依頼して帰ってきた時には、全く違和感がなかったので、結構標準なんだと勝手に考えております。

まず、ブリッジサドルを調整する前に、ネックの反り具合を確認します。LiveHouseに出演した時など、競演するバンドのベースを拝見したりしますが、思いっきり反ってるネックをたまに見かけます。個人的に(とお断りしておきますが)これは戴けない。かと言って、完全なストレートもダメですが(笑)。私の場合は、1フレットと最終フレットを押さえて、7~9フレットの頂点と弦の隙間で確認します。

僅かに、ほんの僅かに隙間があればOKです。勿論非常に微妙な物ですので、微調整は必ずします。弦は弾くと弓なりに振動する訳ですから、完全なストレートだと思い切りビリつきます。過去に、モソッとした抜けないサウンドのベースが、ネック調整する事によって、途端に弦でも張り替えたかのように抜けるサウンドに変化した事が何度もあります。サウンドに断然張りが出ます。元気の良い音とでも言いましょうか・・・。

これで、左手の運指は随分楽になる筈。フレットと弦が近づいた訳ですからね。弦高を下げると、テンション不足を不安に思う方もいますが、勿論、右手のコントロールは、多少繊細さが要求されます。でも、弦のゲージを変えない限りテンションは変わってないんです。ナットやサドル部分で角度が変わっても、押し付ける強さが変わるだけ。しかし、倍音は変化します。弦高は高めの方が基音が強調される傾向にあります。従って、弦高は低めの方が倍音は多くなります。これを右手のタッチでコントロールするのが難しく感じるんだと思われます。慣れの問題もあると思いますが、こんな理由から私は低めの方が好きなんです。コントロールの幅は大きい方が良いのかなと。

で、いよいよブリッジサドルを調整するんですが、結構左手の感覚頼りです(笑)。StingRayも大体同じ位なはず。サドルの高さでは判断しません。個々にネックの仕込み角度が異なり、参考にならないからです。

で、初めて弦高を計ってみました。情けない物差しですが(汗;

フレットトップから弦までの隙間は、4弦12フレット上で3mmでした。

でも、数値は余り参考にならないかも。タッチだって弾く人によってまちまちですし、私の場合(くどい?)、強めに弾いてビリ付く位はOKです。逆に、そう言ったニュアンスが欲しい時もありますからね。後は、弾く位置や角度、指の部分で変化させます。

と、まあツラツラと書いてしまいましたが、極端なローアクションではないと本人は思っています。一旦サドルはセッティングが決まったら殆ど調整しませんね。弾いていて違和感を感じた時は、ネックを調整します。左手は敏感に変化を感じますもの。「最近、サウンドに元気がないな」と感じてる人は、是非ネックを調整しましょう。下手にEQを弄るより、遥かに効果的です。

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