2006年8月15日火曜日

「じっくりと」

世間はお盆休み。そう言えば、最近になって私のブログには多くの方が訪れて下さる様になり、何名の方とはやり取りまでさせてもらえるようになった。流石に「濃い」方ばかり(笑)。不思議と私と同じ自営業の方が多い気がします。ま、自営業にも色々あるでしょうが、「これは少し時間が出来るかな?」と思ってたら息子が大騒ぎしててかえって大変だ。
で、世間の勢いを借りて時間を作りました。折角なのでオクターブピッチなんぞをじっくりと調整する事にしましたよ。弦楽器と言う物は厄介で、ただ単に音程を合わせても、ハイポジションで弾くと狂ってる事があるんです。なので、ブリッジサドルの位置を調整して、物理的な弦の長さを調整する必要があるんです。方法としては、チューニングメーターを使いながら12フレット上のハーモニクス音と実音を一致させます。

これが中々イライラする作業なんです。もう作業中は息を止めています(笑)。それ位集中力を求められます。弦と言うのは、厳密に言うとアタックの瞬間と減衰していく過程では音程が異なります。加えて押弦力でもシャープします。最小限の力でフレットを押さえて、指先で極軽く叩くだけで弾きます。この状態で計測してドライバーで少しずつ調整します。ダダリオの弦は捻れてる事が多いので、チューナーの針がフラフラして計測しにくいんです。息を止めてる時間も長くなるって訳です。随分と苦しい思いもしましたが(笑)、ようやく完了しました。前回のリペアでサドルの溝も切り直してもらったから必須の作業です。




これが調整前










で、調整後
4弦のサドルをかなり後退させました。画像で判りますか?他の調整で思ったより影響が大きいんですね。これでバッチリ!オーソドックスな調整方法ですが、これで合っていれば私的にはOKです。StingRayは1発で決まりますが、Moonはシビアな調整を要求されます。明日は、常連のぐるまんさんが購入したばかりのM245を持参して遊びに来られます。これまたじっくりと拝見させていただく事にしましょう。Moonとの違いなどレポートしようかな・・・。

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