2005年5月4日水曜日

「懐かしい彼女たちVol.6」 


車の点検・整備はディーラーではなく、もう20年来の付き合いのHONDAのディーラーで行っている。順調だったGolfも、約3年の酷使の影響が出始めていた。耐久性の高さを誇っていたVWのディーゼルエンジンも、100,000kmを過ぎてタイミングベルトを交換した頃から極端に加速性能が落ちていた。そもそも120km/hしか出なかったのが100km/hでもキツイ。その内、オイルのランプが点灯するようになった。所謂「オイル上がり」だ。どんどんオイルが減るようになってしまった。こうなったらオーバーホールするしかない。しかし、50万かかる。う~ん・・・。で、ある日他のお客から引き取ったBMWがあるのを発見。なんと「アメリカ流」をやってる人が維持できずに車検を期に手放したもの。縁あって私のところに嫁いで来る事になった。BMW320i。BMWの代表車種で、その中間に位置するモデル。並行輸入物でヨーロッパ仕様。メーター類の表示は全部ドイツ語。英語でも解らないのに完全に万歳状態。そして危険な香り・・・。私のは鮮やかなレッドだった。初めてのATでエンジンはストレート6。なんとも官能的なサウンドで楽しませてくれる。このメーカー、小さなボディの割りに大きなエンジンを積んでるので、機動力は抜群。仕事での県外出張も全く疲れ知らずだった。勢いで会社をやめ、ちょっと不安だった私を、「さぁ!仕事に行きましょう!」と勇気付けてくれたりもしたっけ・・・。前オーナーは女性だったが(知ってる人)、その事による「危険な香り」は漂ってきた。それは、興味本位で乗っていたことによる整備不足。そのツケが一気に押し寄せた。エンジンそのものはとても丈夫だったけど、補器類が次々に壊れた。やっぱり恐怖の並行輸入物。規格基準が日本の風土に全く合ってない。お陰で車の構造にはある程度明るくなる事もできたけれど・・・。まだいつものディーラーに置いてあるのかな?膨らみ始めた維持費が、再び別れと新たな出会いを告げていた。そういえば、先日ディーラーにGolfがまだ置いてあった。随分くたびれていたけど、なんか昔の彼女に再会したよう。ドアを開けて運転席を見てると、「もう、昔の私じゃないのよ。」と、どこかから声が聞こえてきたような?!別な日にTodayが代車に来たときもそうだった。僕はあの頃より成長していますか?

0 件のコメント: