2005年4月12日火曜日

「目指せベーシスト!~品定めのHowTo~」

前回は、恐ろしい端折り方でベースの歴史をご案内しましたが、基本的な構造は50年前には出来上がっていたんですねぇ。恐らくアクティブEQを世界で始めて搭載したStingRayでさえ発売が29年前になりますから。進歩って一体何なんでしょう。
で、楽器店に行っていよいよ品定めと言うか貴方のパートナーを決定する訳ですが、どうします?何を基準にします?私の場合、意外にも「ファースト・インプレッション」で決定する事が多いんです。御託を並べる割に第一印象最優先。そりゃ美人な方が良いもんね!
ちょっとまじめに。第一印象を無事にパスしたら、今度は演奏性をチェックします。ざっとこんな感じ。
・ヘッドは重くないか?持ったときのバランスは? (ボディの軽い楽器に多い。左手で支える為、疲れます。)
・4弦開放の音色・音の伸び (個体差で音が充分に伸びない物がある。致命的である場合が。)
・1弦12フレットをプルした時、音の立ち上がりと減衰は自然か? (はっきりと差が出ます。ネックの剛性がばれます)
・ネックは真っ直ぐ、もしくは変な反りや捩じれはないか (調整可能範囲を超えていないもの。楽器店の信用に関わります。)
後、音色ですが当然アンプを使います。サウンドチェックには、なるべく癖のない素直な音のアンプを使わせてもらいましょう。アンプってメーカーによってかなり癖があります。わからない人は、ラインの音色と近い音がするアンプを選んでください。出力は最低100Wは欲しいところです。スピーカーもツィーター(高音専用スピーカー)が付いているものが常識です。ギターアンプよりベースアンプの方が、はるかにダイナミックレンジが広いって知ってます?低音は当然として、高音域もギターよりかなり高い周波数を必要とします。で、音色のセッティングは基本的にフラットでいきます。変に味付けしちゃうと、楽器本来の音色が判断しにくくなります。
現在定価10万円以下の楽器は、殆んどが東南アジア、もしくは中国製。FenderJapanなんかも、以前と違ってCrafted in Japanと記載されてるから、きっとセットアップのみ国内で行われてるんでしょう。昔はMade in Japanだったもん。5万円クラス、10万円クラス、20万円クラスを弾き比べてみると、やはり高い楽器には、それなりの理由があります。自分好みのセッティングも、付属の工具でほぼ行えると思います。ところが、安い楽器は使えるようにセッティングするのに本格的な加工が必要になってしまい、結局ワンランク上の楽器が買えたなんてことも珍しくありません。私のお勧めは実売価格15万円以上のもの。結局無駄なお金を使わなくて済みます。なかなか最初からそんな勇気がない人はFenderJapanが良いでしょう。人気もあるし価格もリーズナブル。中級くらいまでは充分です。決心はつきましたか?
パートナーは決まったかな?迷ったら取りあえずジャズベースにしておいたら?次回は簡単な調整方法などご案内致します。~続く~

0 件のコメント: