2005年11月20日日曜日

「ひとまず完了!」 


ベースパートの収録も、いよいよ佳境に入って来ました。今晩は最終日。今回収録する曲目の中で1番の難関「Be Good!」が残ってる。フェイスtoフェイスと言うバンドの曲は、ボトムを効かせる為にドラムとベースがシンクロしてるアレンジが殆んど。これで迫力が出てる訳で、最近のバンドではまり聴かれなくなった感じがする。で、最後の気合いを入れてトライしてみる。しかし、作業は難航する。1番最後にしたのは1番難易度の高い曲だったから。やはりレコーディングと言う場面になると、未熟な演奏技術が露呈してしまう。一時は「この曲、いっその事アルバムに最悪入れないという選択肢もあるよね・・・。」なんて弱気にもなった。どうしても直ちゃんのドラムと「気」が一致させられない。親分が「今更ベースのフレーズを換えるなんて出来ないよねぇ?」と言った。これがヒントになった。換えたと言ってもほんの少しなんだけど、その効果は大きかった。今までのカチッとした感じから、ちょっとルーズな泥臭い感じを狙ってみた。「軽く録ってみようよ。」と流してみる。これが何とも気持ちよく進行したのだった。早速プレイバックして聞いてみる。うん!少しミスタッチはあるけど結構良い雰囲気。同じニュアンスで、もう1回録ってみたけど2度とあの感じは出ないのだった。浮かんだばかりのフレーズで、弾き慣れてない事から来るルーズさが偶然を生んだ。そう、まさに奇跡のテイク。収録の最後を上手く飾れたかな?今回の曲の中で1番グルーヴが良いかも知れない。と言う訳で、ベースの収録は4夜で無事完了!今回のレコーディングではMoonJB-205HSを使用した。メーカーで再セットアップ後、自分で調整したこのベースは、抜群の安定感で応えてくれた。ホントはMusicmanも使って、雰囲気に合う方のテイクで行こう!なんて言ってたけど、サウンドが1発で決まると言うのも重要ですね。今思うと、「I can do it」「Be Good!」の2曲は旧アルバムからのリメイク。繰り出すフレーズもMusicmanだから生まれたものだった。その楽器に弾かされてる演奏ってあるんです。その重さ、弦のテンション、弦高、ネックの形状、音色、楽器との慣れ等、いろんな要素が重なって生まれたものだ。あれから数年経って、楽器が変わっただけじゃなく、曲自体も進化してる。新しいニュアンスが必要だったんだ。Moonが手元に来てから約1年が経つけど、ようやく自分のものになった気がする。今、演奏を終えたばかりのベースは、まだ火照ってるように見える。お疲れさん!お陰で良い演奏が録れたよ。

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